ドロップシッピング
2006年09月30日
リアルコミュニケーションズ、ネット通販向けに1000万点の商品供給を計画 その2
先に書いたように、なんとなく、ドロップシッピングについてもやもやしていたものがあったときに、ドカーンと現れたのが、9月26日の日経新聞朝刊に5段抜きの扱いででた、リアルコミュニケーションズの「ネット通販向け商品供給強化」の記事です。
(日経新聞の記事をご覧下さい)
◆2008年3月期までに取扱商品1000万点に。
先に挙げた「Worldwide Brands」を超える点数の商品をネット通販向けに供給しようという計画です。
ドロップシッピングのウリの一つに自分で価格設定ができるというのがありますが、数千点単位、仮に数万点の商品供給では、ドロップシッパーという販売店として他の競争相手の事を考えれば、結局根付けの率は低く抑えざるを得ません。
限られた商品数の中から多くの販売店が商品を選ぶのですから、同じ商品を扱うことも多く、競争は激しく、率の高い根付けなど理屈だけのことだというのが、カリスマアフィリエイトと呼ばれる一部の人達の言い分です。
これはこれで話は通っているようです。
そこへ、商品供給側が大きな組織体を形成してデータベース化し、通販サイトに商品を供給するというのです。その商品数も並でない、なんと1000万点です。
上記の日経記事を読まなかった人、或いは読んでもウラ覚えの方にここにその記事の一部を私なりに解説して参考に供しましょう。
●商品供給物流で、住友商事、伊藤忠商事といった一流商社がリアルコミュニケーションズに協力。現在、取扱商品5000点の供給能力を1000万点に引き上げる。リアルコミュニケーションズの第三者割り当て増資に対して、
・伊藤忠が6.2%、
・住友商事が3.4%を引き受ける。
●一方、ものを販売する方、通販サイトでは次のネット広告関連各社が販路開拓に協力し、それぞれ株式を引き受ける。カッコ内が株式引き受け率。
・サイバーエージェント(3.4%)
・セプチーニ(3.4%)
・ファンコミュニケーションズ(3.4%)
・オプト(1.4%)
・GMOインターネット((1.4%)
上記資本によって結ばれた協力関係により、伊藤忠、住商の扱う商品をリアルコミュニケーションズのデータベースに追加、通販サイトがデータベースの中から自社サイトで販売したい商品を調達できるようにする、というものです。
リアルコミュニケーションズは、上記のような通販サイトの運営会社に商品を卸売りするほか、通販サイトを開く個人や、中小企業に、商品供給や代金決済、顧客への発送業務を一括して提供する「ドロップシッピング」も手掛けることになります。
また、ネット通販会社は自社と取引するサイトなどをドロップシッピングを活用した通販サイトの候補として紹介する、といったことにもなります。
◆2006年内に商品数を300万点に
リアルコミュニケーションズは、現在、化粧品など5000点の商品を約3000の通販サイトに供給していますが、年内には本やCDなどの取り扱いも開始して商品数を300万点に引き上げます。そして、順次商品数を増やし、2008年には1000万点に拡充するというものです。
この強力な業界地図がネット通販の世界をどのように変えていくのか、ドロップシッピングのありようを、多くの起業家達の前に明確に明示してくれるのか・・・。
ネットビジネスに携わる多くの人々が関心を持つところですが、時を合わせるように、リアルコミュニケーションズ社長の鈴木秀則氏が、「いますぐはじめる ドロップシッピング」なる本をソーテック社から発売しました。
次回は、この鈴木氏の本を参考に、ドロップシッピングの実務、更に他はどうなっているのか、そのあたりの業界地図についても書いていきたいと思います。
2006年09月29日
リアルコミュニケーションズ、ネット通販向けに1000万点の商品供給を計画 その1
”一つの「妖怪」がネットマーケット上に現れている--「ドロップシッピング」なる「妖怪」が。”
今時、お分かりの方がいるだろうか。団塊の世代以上の方なら、この文言が何を引用したものかお分かりの方もいることでしょう。この文言に胸躍らせ、この世の極楽を夢見「救世主」の到来を期待した方々も多いのではないでしょうか。
これは、マルクス・エンゲルスの「共産党宣言」の冒頭の文言を借りたものです。オリジナルの文言は次のようになります。
”一つの「妖怪」がヨーロッパに現れている--共産主義の「妖怪」が。”1848年、19世紀半ばのことでした。
◆ドロップシッピングは「救世主」になりうるか
ドロップシッピングなる言葉が人々の口に上るようになって半年ほど経ちました。我先にと、多くのドロップシッピングの会社が事業を開始しています。しかし、騒がれれば騒がれるほど、一般の人達には、その実態がピント来ないというのが本当のところではないでしょうか。
どうも、ドロップシッピングなる非常に可能性がありそうな、それでいて今ひとつ薄もやにかかったような、捕まえどころのない「妖怪」が、ネット上を浮かれ歩いているといった感が免れませんでした。アメリカのように掲載商品300万点を誇る「Worldwide Brands」といったような、信用ある総合カタログがドロップシッピングの首元をしっかりと押さえているのと違って、今の日本のドロップシッピング市場は各社各様、やっていることがよほど気を入れて勉強しないと目に見えてきません。
一部のアフィリエイトには、「雰囲気」と言葉が先行し実態が明確に見えていないドロップシッピングに反感気分のようなものも生まれつつあるようです。ドロップシッピングは、アフリエイトプログラムがそろそろ頂点に差し掛かって行き場を模索している時に、それの進化系としての役割が果たせるものなのでしょうか。否定、肯定、いろいろな議論が出始めています。
(この項続く)
2006年09月25日
A8ネットのドロップシッピング、A8ドロップス開始
やっとA8ネットのドロップシッピングが9月20日より開始された。ふた月近い遅れだろうか。システム構築に時間を要した模様。
リアルコミュニケージョンズとの提携。
商品数は、4000点程度だが、年内に10万点に達するとか。A8ドロップスの利用は今のところ無料。
設定も簡単ではないようだが、まだスタートしたサイトが殆ど無いだけに、早い者勝ちということもあり得るかもしれない。
興味のある方は、まず、A8ネットの会員で有る必要があるので、その辺から始めること。
2006年07月13日
アフィリエイトマーケティング協会主催、ドロップシッピングセミナー
アフィリエイトマーケティング協会主催、ドロップシッピングセミナーが開催されました
昨7月12日に、アフィリエイトマーケティング協会主催の「第三回アフィリエイトマーケティングセミナー「新しい収入源として期待高まる! ドロップシッピング研究」が新宿NSビル会議室にて行われました。
参加者は招待客を含めて約60名、会場一杯の参加者でした。
セミナーの内容は石川が「ドロップシッピング入門」と題して、アメリカの事例を参考にその仕組みなどを話し、最後に日本のドロップシッパーの紹介を行いました。セミナーの内容は、このホームページに掲載していきますので(或いは、参考URLなどは、既に掲載してあります)ご覧になって下さい。
参考ですが、内容は次のようなものです。
・ママさんネットショップが夢見るサイト!
・「うまい」話は、ドロップシッピングで現実となる
・アメリカのドロップシッパー、NatinaolGift.com の例
・アフィリエイトプログラムとの相違
・元祖ドロップシッピング、19世紀に始まる。
・アメリカのドロップシッピングを支え、バックアップしたeBay
・ドロップシッピングのキーワードはディレクトリーにあり
・信用できるディレクトリー、Worldwide Brands 社の「The Drop Ship Source Directory]
・ドロップシッピングの悪例。これで詐欺にならない? zibus.com の例。
・日本のドロップシッピング各社
◆続いて、リアルコミュニケーションズの鈴木社長が7月21日にプレスリリースされる「リアルマーケット・ドロップシッピング」について、その前夜出来上がったばかりというサービスガイドを基に、詳細な説明を行いました。
この詳細は21日に発表されますのでもう少しお待ち下さい。とはいうものの、セミナーの項目だけでもここでお伝えしていきましょう。
1.ドロップシッピングとは。
ドロップシッピングはアフィリエイトの発展型!
低コスト、低リスクで簡単に始められる「儲かる」ビジネスモデルです。
2.RMドロップシッピングのキーワードは3つ!「儲かる」「簡単」「低リスク」
(RMは、リアルマーケットの頭文字)
3.キーワード1.「儲かる」
ドロップシッピングの報酬は小売りとしての利益が得られます。
4.キーワード2.「簡単」
独自のCMSにより、簡単に個性あるオリジナルサイトを作れます。
5.キーワード3.「低リスク」
店舗運営に関する、バックグラウンドをRC で担当。在庫無し、倉庫無し、最小人員で展開可能!
6.RMドロップシッピングの特徴
在庫、CMS,多機能カート、物流、回収、CRMを備えた国内初の万能ドロップシッピングです。
7.ドロップシッピングとアフィリエイトの違い
ドロップシッピングはネットショップとアフィリエイトのメリットを融合したビジネスモデルです。
--ネットショップでは比較的自由度があり、収入も高く見込めますが、在庫管理や出荷などのリスク管理、持ち出しとしてのコストも重要な要素としてあります。アフィリエイトに関してはリスク、コストが低い割に収益もそれほで多くはありません。
ドロップシッピングはこのデメリット部分を克服した「ローリスク・ローリターン」を実現した融合モデルといえます。
◆5つのDSプラン、3つのDSスタイルから各社のあったDSが展開出来ます
●DSプラン
1.AF1 :アフィリエイト型DS1
2.AF2 :アフィリエイト型DS2
3.DS1 :ドロップシッピング1
4.DS2 :ドロップシッピング2
5.DSC :ドロップシッピング:コーポレート
●DSスタイル
・ストア構築型
・ストアフロント型
・ストア連動型
上記は、鈴木社長の説明の概要です。これらの詳細は21日以降、リアルコミュニケーションズのサイトからダウンロード出来ますので、そちらをご覧下さい。
2006年07月09日
ドロップシップでビジネスを始める・・・
ドロップシップでビジネスを始めるにも、正直、日本にはまだその基盤が脆弱です。
Tシャツに自分のデザインを提供してそれを販売するという、アメリカのcafepress を真似たサイトが幾つか立ち上がっていますが、その程度。本格的な多くの商品を扱えるドロップシップが始まるのはもう少し、日時が必要なようです。
7月12日にアフィリエイトマーケティング協会が、「ドロップシッピングセミナー」を行いますが、リアルコミュニケーションズの鈴木社長がその詳細を語ってくれます。
かくいう私も、「ドロップシッピング入門」と題して、アメリカのドロップシッピングのことなどを中心に話をする予定。
その結果を掲載していきますから、こうご期待!
2006年05月13日
ドロップシッピングについて その1
電脳卸がドロップシッピングという、新しいプログラムに参入することを表明しました。
以下に電脳卸の記事を引用します。
◆「drop shipping(ドロップシッピング)」とは
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【意味】drop shipping 直送{ちょくそう}
米国ではアフィリエイトに次ぐ新たな販売チャネルとして「ドロップシッピング」が脚光を浴びています。日本でも以前から「委託販売」という形で同様のサービスは存在しましたが、ドロップシッピングというキーワードが輸入されたことにより、ブログなどで紹介され浸透しはじめています。
ドロップシッピングとは「ECショップが在庫をもたずに商品を売ることができる」 というビジネスモデルです。通常お客様から注文を受けた際、自分が持つ在庫から商品を配送しますが、ドロップシッピングの場合、ECショップが商品を配 送するのではなく、メーカーや卸業者が在庫を持ち直接顧客へ配送します。これによりECショップは在庫を抱えることなく無在庫で販売ができるのです。
ここまでは非常に「電脳卸 affiliate 」と似ていますが、「電脳卸 affiliate」では商品価格に対していくらかの報酬が支払われるのに対して、drop shippingでは小売価格や利益率を販売者が自由に決定できるのが大きな違いとなります。
このような仕組みにより、オークションに出品できたり、ショッピングモールに出店したり、海外配送可能な卸会員と提携すれば海外のそれらサービスへの出品販売も可能となります。誰にでも簡単に世界を相手にビジネスを展開することができるようになります。
http://ds.d-064.com/introduction.php